手や足のしびれには3種類あります。長時間正座をして足がじんじんするようなものを異常感覚、さわったり、痛いなどの感覚が鈍くなることを感覚低下、手足が動かせなくなることを麻痺といいます。単にしびれといわずに「じんじんする」とか「感覚が鈍い」とか「手足が動かせない」と言っていただくと、正確な診断に役立ちます。
手足が思うように動かせなくなることを麻痺といいます。完全に動かせないものから手足が重く感じられる程度の軽いものまでさまざまです。突然起こった手足の麻痺は脳の病気であることが多いようです。高齢者では脳梗塞・脳出血などが多く、小児ではもやもや病という特殊な病気があります。数日や数週間かけて進行してくる手足の麻痺は脳腫瘍、脊髄の病気などが考えられます。早めに専門医の診察を受けてください。
手足のどこかにじんじん感がでた場合、それが一過性のものであればおおむね心配する病気ではないようです。じんじん感がずっと続く場合は、脊髄や末梢神経の病気のことがありますので専門医の診察が必要です。まれに脳の病気で起こることもあります。脳のある特殊な部分の脳梗塞や脳出血の後遺症として手足のじんじん感や痛みが起こってくることもあります。糖尿病などの代謝性疾患をお持ちの方は、病状の進行に伴って末梢神経障害が起こり、手足のじんじん感が出てくることがあります。この場合は原因疾患の治療が必要です。
手足の感覚が鈍い時は、脳・脊髄・末梢神経の病気などが考えられます。指先だけなど非常に小さな範囲の感覚障害は末梢神経障害であることが多いようです。上肢全体など広い範囲の感覚障害は脳や脊髄の病気であることが多く、専門医の診察を必要とします。
手が勝手に震えることを振戦(しんせん)と言います。緊張したときだけ手が震えるのは病気ではない生理的振戦と呼ばれるものです。いつも振戦が起こるようならば脳神経の病気です。本態性振戦やパーキンソン病などが良く見られます。脳神経外科または神経内科で治療を行います。