当科では1995年よりパーキンソン病などの不随意運動の疾患や難治性慢性疼痛などに対して手術を行ってきました(計72手術)。これら疾患に対する治療は、体内に電気刺激装置を埋め込む方法で、定位・機能神経外科手術といいます。また、当科では平成18年11月には最新の手術装置(レクセル定位脳手術装置 ®)を導入し、更に精度の高い最先端の治療で良好な手術効果を得ることが可能となりました。これらの疾患に対する治療についてご説明します。
当院では以下のような疾患に対して手術を行っています。
手術方法は定位脳手術脳深部刺激療法というもので、頭部を特殊なフレームで固定し、細い電極を脳内の特定の部位に挿入して電気刺激を行います。当科ではパーキンソン病に対して計35例の手術を行ってきましたが、以前は脳の一部を電気凝固する手術を行っていました。しかし、効果が徐々に減弱することが問題となっており、最近では脳深部刺激療法を行っております(脳深部刺激療法は、平成19年3月現在で12例施行)。その有効性、安全性に関しては日本神経学会治療ガイドラインのパーキンソン病治療ガイドラインに示されております。
パーキンソン病に対しては保険適応が認められており全国で 2,000 例以上行われているといわれておりますが、富山県で最新のレクセル定位脳手術装置を備えているのは当院のみです。
手術費用に関してですが、パーキンソン病の患者様で特定疾患医療受給者証をお持ちの方は、特定疾患医療費の公費負担の対象となっているため、ほとんど自己負担はありません。
手術法などの詳細は、下記ウェブページを参照してください。
http://www.medtronic.co.jp/nro/tremor_about-parkinsons.html: Medtronic のページ
難治性慢性疼痛(視床痛、三叉神経痛、末梢性疼痛など)に対して定位・機能神経外科手術が有効なことがあります。当科は脳深部刺激療法、脊髄刺激療法などの手術を行っております。
これらの手術方法はすべての患者様に効果を保障しているわけではありません。毎週金曜日の午前中に機能神経外科外来(パーキンソン外来)をしております。手術適応の有無などについてお気軽にご相談ください。